「仕事は辛いもの、苦しいもの、だからお金をもらえる」
これが当たり前だという人もいますが、実際はどうでしょうか。
社会人のほとんどの人は、労働時間が貴重な人生の時間のかなり多くを占めます。
いつもの仕事が「つらい仕事」から「楽な仕事」に変わるとしたら・・・
その方がいいと思う人は多いのではないでしょうか。
同じ仕事をしていても、「つらい仕事」だと思う人と「楽な仕事」だと思う人がいますよね。
その違いはどこにあるのでしょうか。
「つらい仕事」と「楽な仕事」
つらい仕事
「つらい仕事」とはどんな仕事でしょうか。
ここでは、以下のような仕事を「つらい仕事」だと仮定して話を進めます。
- 自分の能力では実行が困難な仕事
- 自分の労力に対して、十分な評価が得られない仕事
- 続けることが、自分にとって精神的、肉体的に苦になる仕事
楽な仕事
次に「楽な仕事」とは、以下のような特徴をもつ仕事だと仮定します。
- 自分の能力で実行可能な仕事
- 自分の労力に対して、十分だと思える評価が得られる仕事
- 続けることが、自分にとって精神的、肉体的に苦にならない仕事
あなたの仕事は、上記がすべて満たせているでしょうか。
「つらい仕事」が「楽な仕事」に変わるとき
同じ仕事が、「つらい仕事」から「楽な仕事」に変わることはあるんでしょうか?
おそらく、実際に経験している人は少なくないと思っています。
その仕事が、出来る仕事に変わった
まずは、出来ない仕事をやらされるとき、出来る仕事を任されるときでは、心理的負担が大きく変わります。
こんな経験はないでしょうか。
- バイトで仕事を覚えたあとはストレスがなくなった
- 最初は分からなかった専門用語がわかり、話しが理解できるようになった
- 具体的な指示なしで資料作成ができるようになった
出来なかったときは辛いけど、できるようになると簡単になりますよね。
その仕事が、習慣化してきた
いつも行う当たり前のこと、極端な例だと、呼吸をするように無意識でやっていることに近い感覚になると、ストレスを感じなくなります。
朝起きて、顔を洗って、着替えて、朝食を食べ、歯を磨くというルーティンが習慣の人は、これらの動作に対してストレスを感じることはありません。
同じような感覚で仕事ができるようになると、その仕事によるストレスはほぼなくなります。
この状態でも辛いと思う人は少ないのではないでしょうか。
ネガティブな感覚も「退屈」だったり「物足りない」といった
「つらい」とは別の感覚になっていると思います。
(ここでは触れませんが、次のステップに行くチャンスかもしれません)
その仕事が、評価されるようになった
これは、とても大きな変化です。
周囲からの評価は、人のモチベーションに大きく関係します。
その人の仕事が、誰かに「必要とされている」「喜ばれる」「感謝される」
こういったポジティブなフィードバックが得られると、多少のストレスはどうでもよくなります。
「楽な仕事」に変える方法
ここまでの話を、昔の僕が聞いたらこう言いそうです。
「そんなこと言っても・・・無理なものは無理だよ」
実際、無理なものはありますよね。
本気で考え、試してみて、それで無理ならあきらめるのも一つだと思います。
むしろ、あきらめるべきかもしれません。
その場合も、どの要素が「無理」なのかを知るという意味でも、僕は試してみる価値はあると思っています。
仕事を実行できるスキルを身に着ける
前項でも書きましたが、できない仕事はつまらなくて辛いものです。
スキルうんぬんではない「できない」もありますが、自分のスキルで解決できるものの場合は、圧倒的に有効です。
例えば、
うまく自転車に乗れない人が、UberEATSで働くのはきっと辛くてたまらないと思います。
ただ乗るだけでも転ぶのに、重い荷物を背負って慣れない道を走るなんて・・・
すぐにでも逃げ出したくなることでしょう。
転倒して商品をダメにしてしまうリスクも高いですよね。
仮にこんな状況の場合、しばらく仕事を休んででも、自転車の練習をすべきです。
自転車に乗れるようになったあと、同じ仕事をすると世界が変わって見えるのではないでしょうか。
仕事がつらいと感じている人は、その仕事をするうえで必要なスキルが足りていないのかもしれません。
逆に言うと、その「スキル」が身につけば、世界が変わる可能性があります。
仕事の「型」をつくる
まったく当てはまらないものも、もしかしたらあるのかもしれません。
しかし、ほとんどの仕事にはなんらかの「型」が適用できるものです。
自分なりの仕事の「型」をつくりましょう。
「成功率の高い方法の再現」という感覚なので、うまく「型」を扱えるようになると仕事の質とスピードがあがります。
- よく作る資料をテンプレート化する
- よく送るメール文面をテンプレート化する
- 月曜日はA案件、火曜日はB案件など、大まかな行動パターンを決める
- 顧客の特性に応じた対応パターンを用意する
もう少しあげると
会議を定例化したり、毎日の過ごし方を決めたり、1週間の過ごし方を決めたりしていきます。
すでにやっている人も多いと思いますが、大切なのは自分の仕事の「型」を自分で定めることです。
作業の「型」、行動の「型」、仕事の種類によっていろいろ変わってくるかと思います。
生産性を意識している企業などは、こういった「型」をフレームワークやテンプレートとして共有するなど、組織の生産性を高める工夫をしています。
習慣化させる
一度うまくいく「型」ができたら、それを繰り返し繰り返し実行します。
最初の頃は、意識しながらでないとうまくいきませんが、そのうち無意識に近い状態でできるようになっていきます。
スポーツでいうところの、体が覚える感覚に近づきます。
これは、僕は自転車に乗れるようになる感覚に近いと思っています。
毎朝の習慣や、毎日の通勤、お風呂で体を洗う順番ように、特別意識しなくても当たり前にできることが増えていきます。
こういった動作にストレスを感じる人は少ないのではないでしょうか。
習慣化された仕事は、ほぼ同じ感覚で実行できるようになります。
仕事が楽になると、評価されやすくなる
ここまでお話したことが自然にできる状態になる頃には、楽にその仕事ができるようになっています。
この頃のあなたは、力を抜いて、ナチュラルに高品質なアウトプットが安定して出せるようになっています。
必然的に周囲の印象も変わってくるのではないでしょうか。
おそらく、この感覚が伝わる人は多いのではないかと思っています。
まとめ
日々の辛い仕事を、楽な仕事に変えたいと思ったときは以下を思いだしてみましょう。
- スキルを身に着けると、仕事が楽になる
- 習慣化させると、仕事が楽になる
- 仕事が楽になると、評価されやすくなる
上記でも少し述べた極端な話ですが
その人にとって、毎朝のルーティンワークをこなすのと同じような感覚で仕事をするだけで、人に感謝される流れができあがります。
仕事が楽になり、楽しくなりそうですね。
「いやいやでも無理だよ」と思ったあなたも、仮に上記の状態になったらどんな感じになりそうか、想像してみてください。
ゆとりができたら、また新しいことができそうな気がしませんか?