僕自身、SE経験を経て、コンサルタントに転職した経験があります。
当時の僕は、コンサル会社への転職を考えていましたが、正直かなり警戒していました。
コンサルの仕事は、激務で難しく、優秀な人が多いと思っていたからです。
僕のレベルで本当に戦力になるのか、そこまで自信がありませんでした。
ですが、先に結論を言ってしまうと、多少大変だったとしてもなんとかなります。
(昔の僕には、もっと早く転職してほしかったと思っています)
SE経験者は、コンサルタントに転職しやすい
まず、SE経験者はコンサルタントに転職しやすいです。
転職を考える頃の僕は、SEとして自分のチームを持ちマネジメントする立場でした。
技術の習得には熱心な方で、社内でもSEとしてのスキルレベルは高い方になっていたと思います。
僕が転職活動をしたときはの例ですが
コンサル会社は3社の面接を受け、3社から内定をいただきました。
当時お世話になって転職エージェントの方にも、SE経験者には需要があるのだと教えていただきました。
SE経験者でコンサルタントへの転職を考えている人は、ぜひ試してみてください。
SE経験者には「強み」がある
コンサルタントに転職した場合も、SE経験者には「強み」があります。
- プロジェクトマネジメントを理解し、実行できる
- クライアントの問題に対し、ITを活用する提案ができる
- 上記提案の全体像をぼんやりとイメージでき、説明ができる
- システム構築案件のプロジェクトの進め方がわかる
- ITベンダーの話すことがはっきり理解でき、対等に会話できる
- 物事を構造化して考えることができる
僕の経験では、上記の中でも「プロジェクトマネジメント」の理解と実行可能な能力が非常に有効でした。
僕の場合、SEの頃に取得したPMPというプロジェクトマネジメントの資格をもっており、この知識は非常に役に立つものでした。
業務改善の話の中で、考えられるシステムのグランドデザイン草案などもすぐに出せたので、そういったところも喜ばれました。
また、コンサルタントとしてITベンダーと会話することも多かったのですが、
クライアントが(？？)という顔をしているときに、煙に巻こうとするベンダーをたしなめることもできますので、SE経験は強みになります。
上記に加え、コミュニケーション能力の高いSE経験者であれば、すぐに待遇の交渉が始まるのではないでしょうか。
SEからコンサルタントに転職して変わったこと
SEからコンサルタントに転職して、変わったことを思いつくままにあげだしてみました。
- 給料(年収)が増えた
- PCを見つめる時間が減った
- 細かい資料(エクセル等)よりも、プレゼン用の資料を作ることが増えた
- 会話する相手が増え、相手の役職が上がった
- 仕事を指示されることが減った
- 自分の判断により、影響を受ける人が増えた
収入が増え、業務内容は変わりますが、
精神的な負担や肉体的な負担は、SE時代と比較しても同じかそれ以下です。
後半はあきらかに減ったと思います。
※ここは個人差があり、転職後すぐに負担が大きすぎると言って辞めてしまう人がいるのも事実です。
コンサルタントに転職後、ぶつかった壁
センスの良い優秀なひとであれば、すんなりと即戦力になれるかもしれません。
しかし、僕の場合は全く余裕ではなく、しっかりと壁にぶつかりました。
- コミュニケーションの質と量の要求が高い
- 資料の見た目(わかりやすさ)と情報量のバランスが難しい
- 時間をかけても出来ない仕事がある
- 短い会議時間で適格に伝えることを求められるが、まとめきれない
いままでは普通に伝わると思っていたことが伝えきれなかったり。
前職の関係者、メンバーとだからこそ曖昧なままでも伝わっていたことなのだと知ることになりました。
お客さんが「どうしたらいいかわからない・・・」と困っていることを考えるのですが、僕も「どうしたらいいかわからない・・・」となって固まってしまい、能力の無さを痛感したことを覚えています。
それでも、めげずに考え、周囲の関係者に協力をあおいでなんとかなりました。
まとめ
「SE経験」とひとことで言っても、それぞれ経験した内容は異なります。
しかし、本気でSEとして経験を積んだ人であれば、コンサルタントに転職しても十分活躍できる「強み」があるはずです。
今回の話をまとめると、以下のことをお伝えしたいと思います。
- SE経験者は、コンサルタントに転職しやすい
- SE経験者にはコンサルタントとして活躍できる「強み」がある
- コンサルタントには、SEとは違う難しさもある
- コンサルタントとSEの負担はそれほど変わらない
- SEからコンサルタントに転職すると収入は増える
昔の僕は、いろいろありまして、転職時期をだいぶ遅らせてしまいました。
今思うと、もっと早く転職していればよかったと思っています。
